コロナワクチンの行方

武田薬品はUSモデルナ社のCOVIDワクチンを今年３月に承認申請しています。日本人成人200名を被験者を対象とした国内臨床試験の結果をさらにPMDAに提出し、着々と審査は進んでいるとのことです。承認されれば輸入し国内への供給が始まるので待ち遠しいです。

また、塩野義製薬は国産COVIDワクチンの製造を計画しているそうです。抗生物質や抗インフルエンザ薬など多く手掛けている塩野義製薬は感染症リーディングカンパニーで国産ワクチンへの期待は大きいですよね。順調に進めば年内の国内供給も可能だとのことです。

ワクチンの製造は今まで投資リスクに見合わないなどといった理由から日本での製造は製薬メーカーが敬遠していたところです。しかしコロナ禍になり官民一体となり国内製造回帰を見直している状況ですね。国内に複数製造拠点を持つことが理想的ですがうまくいくのでしょうか。

世界的に今コロナワクチンの知的財産放棄が論争になっています。知的財産を放棄したからと言ってすぐに製造できるのかというと懐疑的です。いかに早く安全で有効なワクチンを世界各国に届けることができるかが大切です、安易な知的財産放棄は行わないほうがよいと考えます。